2014年6月30日月曜日

ko-neta vo6

最近のオーバーホール時に気になった事があります。

「ドラグが効かない。」と言う症状。(と言うか表現。)

単純に言葉だけで判断すると、ある一定以上の力が架かってもラインが出て行かない。つまり、フルロック状態だと、言う事。

よくよく聞いて見ると、「いくらスタードラグを締めてもラインを引っ張ると出てしまう。」と言う事の様で、分解して見ると、ドラグワッシャー(ダイワ風)の油分が無くなっていました。でもオイルも適量が肝心で、多すぎるとドラグがすべりやすくなりますので、ご注意ください。

そのほかの部分も油切れの状態で、ギヤ、ベアリング等も酷使されていたと思いますので、定期的にオーバーホールをするようにしましょう!!

さてこの写真。

左が国内仕様のタトゥーラ(ドラグ5キロ)。右がUS仕様のtatulaです(ドラグ6キロ)。
(ギヤ比の違いで,ドライブギヤ内部のドラグワッシャーの大きさが違うように見えますが、まったく同じ物です。)

違いはギヤ下部にある紅いドライブギヤワッシャーと言われるパーツの大きさぐらいで、これで1キロ差が出るんでしょうかね?(面圧の違い?)

タトゥーラHDカスタムは7キロで、モアザンPE SVは5キロ、はたしてパーツ、構造はいかに!!

                                                  end.

2014年6月13日金曜日

シマノ バンタム100EXカスタムご依頼頂きました。 その2

前回の謎スプールは、CBシャロースプールでした。(いまさらですが・・・)

答え合わせが終わった所で、加工の話に行きましょうか!!
さすがにほぼ新品のスプールを加工するのは、ためらいますが・・・(しますけどね。)

問題は家の汎用旋盤では精度が出ないですけど・・・(しますけどね。)

またスプールシャフトと戦う事はしたくない・・・(しますけどね。)

では早速いきましょう。!!


ざっと計測して・・・・

削って・・・シャフトと戦って・・・

BEXスプールは、スプライン加工されたシャフトを圧入で固定、位置決めされてます。
割と簡単に戦えます。
あいかわらず、アブのシャフト抜きは、大変です。(接着剤が非常に強力です。)

こんな感じになりました。

別のBEXスプールとの比較です。
                                               つづく。

2014年6月5日木曜日

ko-neta vo5

ko-neta vo4からの続きです。

TDジリオン ハイパーロングキャストスプールの改造をしました。

投げ比べをしようと、計3個用意しました。
ひとつは指摘頂いた様に、掃除をした物、購入したそのままの物、最後の一つはこれ!!


またまた解る人には解る!!

インダクトローターを、換えてます。さらに固定式にしました。

理由は、インダクトローターの飛び出しムラがあるかも? と思いまして・・・・
少し脱線しますが、ダイワさんはマグネットブレーキですが、インダクトローターを出す方法は、
スプールに組まれているシューが回転による遠心力で外に広がる力を利用します。

と言うことは、シューの自重、ローターの自重、スプリングの硬さ、ロータ-のストロークなど、
いろいろな物の関係で成り立っています。

分解してみると・・・
一番左がハイパーロング。シューはすごく小さいですね。
ローターも軽く、薄く、で出にくくなっているようです。
ハイパーロングキャストスプールの意味がない!!など賛否両論でしょうが、ちょっとテストしてみますね。                                 
                                                end。

2014年6月1日日曜日

シマノ バンタム100EXカスタムご依頼頂きました。

少し前に相談されていた案件が、ご検討の上成約頂きました。

製作希望は、バンタムのシャロースプール化です。

スプールを一から製作出来ればいいのですが、そんなスゴイ機械はないので、まずサイズ計測をしました。

BEX(バンタムEX)スプールは、幅・25,35ミリ 直径・34,70ミリ です。

理想は、ピッタリのスプールが有ればいいのですが・・・・どうですかね?

所有しているスプールや、調べましたがやはりピッタリはないですね。幅、直径共に多少の加工(大きいサイズを削って合わす。)は出来ると思います。(精度、強度は無視ですが・・・)

と言うことで、このスプールに決定しました。


左:BEXスプール 右:謎のスプール(解る方には、すぐわかりますね。)

謎スプールは、幅:25,55ミリ 直径:34,95ミリです。差は、幅+0,2ミリ 直径+0,25ミリです。

スプールエッジの肉厚を見ると、「う~ん?何とかいけるかな?」


                                               つづく。